牡のいのちは儚い

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私の家の前には、家庭内ごみの集積所がある。みていると捨てに来ている人は、大抵は家のご主人か子供たちである。朝の早いうちは、奥さん方はすっぴんなので、ご主人等にごみをすてさせるのでる。

ところが高齢化社会になるにつれ、ごみ捨てを奥さんがするようになってきた。そう、どのうちも、高齢のご主人である男性があちらこちらと亡くなっていくのである。私の家のまわりも、ほとんど奥さんばかりになってきた。女性は強いなぁ・・・・・・・。反対にどうしてこうも男は儚いのであろうか。我が家もごみ捨ては私の役目です。このごろは危機感を覚えますね。

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どうもこれは人間に限らず、いきものの本質であるようです。極端に言ってしまえは、多くの種では、雌がいなくなればその種は絶滅してしまうが、牡は受精を果たせば用はなくなる。それでその種は延々と保たれてゆくのだ。雌はそこそこいなければならないが、牡はちょいといればいいのだ。牡は長生きすることもないようにつくられている。これはどうも遺伝子に組み込まれているようで、どうしようもない自然の仕組みのようです。ならば牡達はあの夏のセミのように短い命を精一杯生きようではないか。

そういえば、新型コロナウイルスの感染率も死亡率も俄然、男性のが多いようです。どこまでも牡の命は儚い存在のようです。